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2009年7月 8日 (水)

夏物の濃い地のリスク・・・

先日から、直接クレームなどになっているわけではないのですが、トラブルが発生しておりました・・・
というのも、この前から染めに染めまくった夏物の帯。
軽く濡らした布で濃い地色で染められた生地を拭くと色が移るんですよね・・・
夏物の生地というのはその性質上精錬が多少甘いようです。
きっちり精錬をした生糸を使うと生地にした状態でクタクタのフニャフニャになるからということです。
よって1本1本にセリシンなど多少不純物が着いている状態の生糸で織られるわけです。
そこに地色を染めると、糸には染まるが不純物には染まりきらない・・・
というわけで擦れたりすると、その色の着いている不純物が取れて他のものを汚す・・・
となるようです。

ここで問題です。
基本的に着物のコーディネートって、薄い地色の着物に濃い地の帯は合せないのが普通ということで、これだったら着物に色移りしても目立たないし気付かない範囲内です。
しかしこれはメーカーや呉服屋の勝手な都合です。
そもそも色移りするとわかってて商品として出せるわけありません。
というわけでせっかく染めたものもストップして色移りしない加工を模索しております。
そして許容範囲内と思われるレベルで、お客様に販売時に断りを入れて売るかどうかの話になっております。
では、生地屋はどう言うか・・・というと、
「そんなこと当然で、当たり前に知ってないといけないレベル。」
とまぁこんな感じ・・・
そうならない生地を作ろうとかそういったレベルではないんですよね。
そういった商品を開発しようとか企業努力が全くないのが現状です・・・
ではそういったのに強いと言われる糸を染めて織ったとしても同様の問題があるということです。
昔の帯屋さんの話ですが、西陣でもその問題があったよということ。
織りでも一緒ということですね。
樹脂加工を施しても結局織りとして隙間があると動くというのが問題でそれほど大きな効果はないようです。
一番効果があったのは徹底的に洗う。ということでした。
しかしこれでも完全に色移りが止まってるわけではありません。
更に色々と工夫が必要ですが生地の製造段階で工夫していただかないと、加工だけでは限界があるのも事実ということで・・・
じゃあ結局どうしたらええねんってことですが・・・
染め屋は限界ギリギリまで色移りしないように加工しております。
しかし夏物はそういったトラブルは多いらしいです。
ご購入の際にはそういったことを店の方ときっちり話しをして納得した上で買われる事をオススメします(^^ゞ

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