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2007年4月10日 (火)

作品と商品

半年前に入社してきた人が商品にこだわりがあまりないのではないか?
この商品で伝えたいことが伝わるのか?といったことを言っていました。
大学では技術より気持ちを伝える物作りを教わったようです。
着尺、帯に自分の表現したいことを詰め込み、それを見た方々がどう感じるのか・・・
そんな考え方だったようです。
この考え方が間違いだとは言いません。
作品と商品の違い・・・
我が社には農林水産大臣賞や経済産業大臣賞、そして競技会での賞など、数々賞を頂いた商品があります。
しかしこれらが売れるのかといえばそうではありません。
私は帯、着尺など好き放題作らせてもらえますが最初の頃はやはり「作品」を作っていました。
自分のこだわり。
こうしたい、こんなものが作りたい。
しかしこだわるが故、日数、手間、が非常にかかります。幸いセンスがそこそこあったみたいなんでそれなりの評価を戴き、現在、新しいものづくりの1部を任せてもらったりできるようになりました。
しかし、今は「商品」を作っています。
私は「作品」は自分のこだわりや感情を描き意思表示するもの。
「商品」はお客様に気に入ってもらえるもの。だと思っています。
「作品=自分本位  商品=お客様主体」 という感じでしょうか?
もちろん着物を買う方も好きな作家がいるわけで、「作家の作品=ファン(お客様)の好きなもの」という構図もあります。
商品にはコストがあり、売値に見合うものを作ることが前提です。
最初に作った帯が4本で2週間かかりました。
2週間あれば何反着尺ができるかってことになります。
1本いくらでこの帯を売るつもり?ってことになってしまいます。
会社という組織に入り、生地を渡され、「好きなように染めて」と言われても、売れるものを作らないと意味がないのです。
自分で生地を買い、展示して見に来てもらうのなら「作品」を作ります。
しかしこの境界線は凄く難しいです。
私は今は作品であり商品でもあるものづくりをしています。
というのも、自分のカラーを織り交ぜてのものづくりです。
流行の色使いや風合いを取り入れて商品かつ作品にする。
これが出来るようになってもらいたいな~って思っています。

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