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2006年11月29日 (水)

裏疋田

昨日から疋田柄を作ってます。写真のは裏疋田と呼ばれ、防染糊を置き地色を染めると疋田柄になります。ハイジットと呼ばれる江戸小紋などの細かい柄の糊置きで使われるタイプの防染糊で描きました。通常のは糊疋田、刷りは刷り疋田と呼ばれます。絞り調子の柄を糊や刷りの型染で表現します。疋田は疋田鹿子と呼ばれ、子鹿の模様のイメージです。鹿は縁起物の動物の1つで、着物や帯の柄によく使われます。柄の内部に入る場合もありますが、今やってるのは生地全面に置く非常に難しい作業です。駒ムラ、型口、に染め難が出やすく、前回に「難易度激高」と紹介した柄より難しいです。1型づつ染めては洗い慎重な作業です。駒べラの圧が高ければ潰れたりするし、均一に描いていかないと疋田そのものの大きさや空間がバラバラになり、それが染めムラとなります。熟練の職人さんでも気を抜くと失敗してしまいます。また、この柄だけで表現するんで誤魔化しは効き難く直しようがありません。
そしてこの生地は広巾で、型がギリギリなんです。
真っ直ぐに生地を貼らないといけないので星取りにも気を使います。
星きっちりに合わさないと型口が必ずでます。融通が全くきかないので星を繋ぐ際、振ったりしたら柄が生地に乗らないし、突っ込んだりしたら型口が出てムラになるし、って感じです。地貼りから気が抜けない作業です。
ムラがでたら染め難だと言われ、綺麗に作ると機械で染めたんでは?と疑われ、いい気分のしない柄です。
しかし見た目は非常に上がり栄えする良い柄です。職人泣かせですね。

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