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2006年5月15日 (月)

板洗い

Nec_0043_2 板は使っていくと段々荒れてきます。荒れる、っていうのは、板には敷糊というのがされています。そしてトロと言われる物を使って地貼りをします。板に付着している糊嵩が増えてくるとひび割れを起こします。この状態を「荒れる」といいます。イメージはカサカサの角質みたいな感じです。

こうなってしまうと色々と弊害が出てきます。例えば、生地の下に潜り込んだ時に「ベタ刷り」や「ピース」などムラ無く染めることが求められているのに、生地に角質の柄が浮かび上がったりします。また、地貼りの時、トロなどが中に入ってしまい、生地にトロが染みたりなど汚れる原因となります。

こうなるとどうしようもないんで板洗いをします。外に出して一気に水洗いして糊を落とせればいいんですがそんなスペースは我が社にはないので次の様な方法で板洗いを行います。

まず、水漏れしないようにシートを下に敷きます。(※2階) そしてバスタオルなど、大き目のタオルに十分に水分(お湯)を含ませて板全体にかぶせます。そして糊を熟ませ(ふやかせることです)ます。そして「コソゲ」の大きいものでゴシゴシ板を擦り糊を取り除いていきます。

この作業を繰り返し、しっかり糊を落とします。1枚の板でバケツ半分くらいまで糊が溜まります(-_-;)

そして持ち板すべてにします。かなりの重労働です。

Nec_0041_2 この写真は洗って、完全に乾いた状態です。糊も落ちてきれいになってますがこれでは仕事に使えません。

板洗いをして乾いた後、まずペーパーヤスリ(電動ヤスリないんです・・・)で板の表面をツルツルにします。しっかりヤスリをしたら次に墨打ちをします。墨打ちとは生地を真っ直ぐ貼る為の目安になる線のことです。これを墨汁で書いたら、その次は「敷糊」をします。「敷糊」をしないと生地を貼り付けることはできません。

「敷糊」は「ネバ」と呼ばれる糊でします。これを板全体に、デカい「コマべラ・改」、のようなもので塗り、乾けば塗る、を3回程度繰り返します。

そして丸1日乾かせば仕事に使える状態になります!

板洗い10枚するのに1週間以上かかってしまいます(>_<)

私は社員なんで問題ないんですが、「受け取り」と呼ばれる完全歩合の職人さんにとってこの作業はかなり辛いです。なんせ一銭にもならないですから・・・・合掌(チーン)

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