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2006年5月11日 (木)

伏せ・・・

Nec_0039_1 着物の地色が濃い色の場合、一般的に白生地を使います。黒地になんぼ色付けても鮮やかにならないからです。そんな時は「伏せ糊」で「伏せ」をします。汁を使って染めて、後に地色を染める時は必ず使います。

「伏せ」は「下伏せ」と「上伏せ」があり、異なる糊を使います。写真は「下伏せ」をして、下伏せ糊が完全に乾いている状態です。上伏せ糊は性質上、色を喰ってしまうので、それを防止する為にまず下伏せ糊を使います。下伏せ糊は地色を染める時にその色を通してしまうので下伏せの上に上伏せ糊を置きます。

伏せ型ってのがあって、下伏せ、上伏せ、共に同じ型を使います。

Nec_0037_1 こちらは、上の写真の状態から、上伏せを置いた写真でまだ乾いていません。下伏せが白色で乾くと透明なのに対し、こちらはややクリーム色をしています。

この糊は地色を通さないんで型と柄はキッチリ合わせて描かないといけません。ずれているとその部分だけ地色が乗らなくなります。糊は厚めに描きます。薄いと染料を通す原因となります。

そこで、「上げ描き」をします。「上げ描き」とは、糊を盛る時に使い、型で糊を盛り気味で1度描いた後、一点を指などで抑えて型を浮かします。柄が全部浮くようにして、全く同じ場所に下ろしてもう1度描きます。こうすることによって糊に厚みが出て、しかもある程度均等な高さになります。通し易い地色で染める場合は普段より厚めに上伏せ糊を置くようにします。

Nec_0038 こちらは「上伏せ」をした後に「ひっこ」を撒いた状態です。

「ひっこ」は前に道具紹介してるのでそちらを見てください。

上伏せ糊が乾きすぎると巻き取る際、割れたりして、地色を通す原因となります。ひっこを撒くのは適度な湿度を保つ役目もあり、巻き取る際、糊が生地に付かなくする役目もあります。熱を逃がしにくくなったりなど蒸しなどにもいい影響を与えます。

ほどよく乾いた状態で前回紹介したシートを乗せ、巻き取り、「しごき」「引き染め」に出して地色を入れてもらいます。

「しごき」とは友禅糊を生地全体に置き地色を染める技法。「引き染め」とは刷毛(汁)で地色を染める技法です。それぞれに味があり、よいところがあります!

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